今週の「Wednesday Worldview」では、先週と同じように、まずアメリカの金融状況とそれが世界の金融にどのように影響するかについて見て行きます。DXY(米ドル指数)を見ると、DXYがパンデミック前の安値に向かって下がるにつれ、近頃下落圧力が高まっていることから、弱気トレンドが続いていることがわかります。今週新しいコロナウイルス補助パッケージが到着すると予想されており、総額は1兆ドルを超えます。この刺激策には、アメリカ市民へ直接支払われるサポート、失業給付の増加、立ち退きに対するモラトリアムの延長、事業主の救済金の引き上げが含まれます。これによりアメリカ市民に必要な手助けが提供されるはずですが、この刺激策が実際のアメリカドルに及ぼす影響は、DXYのすでに不安定な立場を考えると、理想的なものとは言えません。

アメリカドルはこのような不利な立場にあるため、より安全な資産と通貨へと投資家とトレーダーが移動している様子が見られます。この状況を脱出する上で注目を集めているのが、貴金属です。金(XAU / USD)と銀(XAG / USD)はいずれも、3月のパンデミック発生以来強気の上昇傾向にあります。銀の現在の価格は25.35ドルで、これはこの10年ほどで最高のレベルにあります。金に関しては、XAU / USDは1912ドルを超える史上最高値を突破しました。アメリカと中国の間の緊張が高まり続け、米ドル安や来たる財政刺激を受けて、貴金属がここで上への移動を止めると考えられる理由はほとんどありません。今後、プラチナ(XPT / USD)などのあまり目をつけられていない貴金属をチェックすることにも価値があるでしょう。

貴金属はアメリカドルの弱さを唯一取り戻す資産というわけではありません。イギリスを見てみると、イギリスポンドはアメリカドルに対して4か月ぶりの高値、1.2859に達しています。近頃のアメリカドルに対する大幅な下落圧力のため、このラリーは必ずしもGBPを信頼する決め手となるわけではないことに注意が重要です。過去数週間、ほぼすべての主要通貨と資産がドルに対して上昇しています。しかしながら、現時点ではDXYの状況はやや売られすぎているように見えるため、イギリスの経済ニュースがこれといって足りないことを特に考えると、GBP / USDの今後の展開はとても魅力的なものとなるでしょう。

EUR / USDに移り、中国とアメリカの関係や現在進行中のCovid-19によるパンデミックへの懸念の高まりを背景に、とどまることを知らぬ恐怖心がアメリカドルを打ち砕いています。EUR / USDペアは1.1740ゾーンで取引されており、テクニカル指標では買われ過ぎの領域にて示されていますが、完全な上昇トレンドの兆候はないため、このEUR / USDの上昇はしばらく続く可能性があります。

不安定な市場として知られている仮想通貨の最後のセクションに進む前に、狭い取引レンジで知られているJPY / USDを見てみましょう。ドルの売りは、JPY / USDの104.45の価格レンジを突破し続けており、現在、ここ3か月ほどで最も低いレベルの105.3で取引されています。世界はドルの強さを再訪しているように見えるため、このドルの売りは現在、通貨や資産(金、ビットコイン、GBPなど)に対して普遍的に起こっています。

BTC / USDに移ると、長く続いた1万ドルのレジスタンスを打ち破り、この記事の執筆時点では11,000ドルをクリアした後、プライスアクションは波に乗っているようです。世界で最も悪名高い資産、ビットコインに焦点を戻します。ETH / USDが250ドルのレジスタンスを突破し、300ドルまでをも突破した後、ビットコインとイーサリアムの両方が主導権を握っています。両通貨のRSIが急速に上昇しているため、両通貨の急速な逆戻りが予想されるかもしれませんが、24時間市場では、これらのデジタル資産を実際に予測することは困難です。重要なポイントは、予期せぬことを予期しておくことです。ブルがロングポジションにある間、ベアはショートにしようと試みるでしょう。この時点で市場が定まるのがベストですが、従来の市場の投資家はこのようなプライスアクションを何年も待っています。人気のある通貨がすべて取引できるOverbit.com.で、この波に置いていかれぬようにしましょう。