今週の仮想通貨業界はポジティブな週となりました。主に、ヴィタリック・ブテリン氏がイーサリアムのロードマップについて話したことでイーサリアムの価格が急騰、ボストンコンサルティンググループが2030年までに仮想通貨ユーザーが10億人に達する可能性があるというレポートを発表したことなどがあります。

Highlights:

●     イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が、パリで開催されたイーサリアムコミュニティカンファレンスで、シャーディングやその他のイーサリアムの将来について講演

●     コインベースのインサイダー取引事件を受けて、SECが9つのトークンを証券としてリストアップ

●     FTXはボイジャーの顧客に早期流動性の提供を申し出ており、8月上旬までに契約を成立させたい

●     中央アフリカ諸国銀行の理事会は、地域全体を対象とした統一デジタル通貨を要求

●     ボストンコンサルティンググループ、Bitget、Foresight Venturesは、2030年までに仮想通貨のユーザー数が10億人に達すると予測

This Week in Crypto

ブテリン氏が語るイーサリアムの未来

イーサリアムの「The Merge」は今年最大のイベントの1つであり、このイーサリアムの統合は多くの仮想通貨専門家と投資家の垂涎の的です。イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、7月21日にパリで開催されたイーサリアムコミュニティカンファレンスでネットワークの将来について話し、プルーフオブステークの移行についてさらなる洞察を語りました。

ETH Price: TradingView

中でもブテリン氏は、もう一つの待望のアップグレードであるシャーディングによるスケーラビリティに焦点が当てられると述べ、彼はこれを「The Surge」と名付け、実装後は1秒間に10万件のトランザクションスループットを確立すると述べました。このことなどを受けてイーサリアムの価格は急騰しており、この1週間で12%以上上昇しています。

SEC9つのトークンを証券としてリストアップ

米国証券取引委員会(SEC)は、市場の規制に向けて新たな一歩を踏み出し、先週、9つのトークンを証券としてリストアップしました。これらのトークンの中には、Powerledger(POWR)、Kromatika(KROM)、DFX Finance(DFX)、Amp(AMP)、Rally(RLY)、Rari Governance Token(RGT)、DerivaDAO(DDX)、LCX、XYOが含まれています。

これらのトークンは、Coinbaseのインサイダー取引事件に巻き込まれた25のトークンの中に含まれていました。SECはこの事件で、恒久的な差し止め救済、返還、民事罰を要求しています。

FTX、ボイジャーの顧客に早期流動性を提供することを提案

米仮想通貨取引所FTXは、West Realm Shires社との共同オファーで、債務超過のボイジャーデジタル社の顧客に対して早期流動性を提供することを検討していることが明らかになりました。同取引所は7月22日にプレスリリースを発表し、ボイジャー社の顧客に対して、破産債権の一部の分配額を残高に反映し、FTXに新規口座を開設する機会を提供するとしています。

FTXは8月上旬の取引を希望しており、ボイジャー社のスリーアローズ・キャピタルへの融資や関連する訴訟債権を引き継ぐことはないとも述べています。FTXCEOのサムバンクマンフリード氏は「この一連の取り組みの目的は、債務超過の仮想通貨関連ビジネスを解決するためのより良い方法を作成することである」と語っています。

中央アフリカ諸国銀行理事会、統一デジタル通貨を呼びかけ

アフリカ全土でデジタル通貨への注目度が高まっており、中央アフリカ諸国銀行の理事会は、より効率的な決済システムの構築と金融包摂の実現に向けて、中央銀行に対してこのデジタル通貨の創設を強く求めています

この地域の中央銀行はビットコインを良い意味で捉えておらず、中央アフリカ共和国が仮想通貨を法定通貨にすることに決定したことを批判しています。しかし市場のニーズから、今後CBDCは必然的にアフリカのいくつかの国にまたがって使用されることになりそうです。

BCG2030年には10億人の仮想通貨ユーザーが存在する可能性があると指摘

ボストンコンサルティンググループ(BCG)、Bitget、Foresight Venturesは、7月22日に発表したレポートで、2030年までには10億人の仮想通貨ユーザーが存在すると述べ、仮想通貨市場の強気な予測を行いました。個人投資家は全体の0.3%しか仮想通貨に投資しておらず、成長の余地はもっと大きいと指摘しています。

BCGは仮想通貨を90年代の初期インターネット時代になぞらえており、仮想通貨取引所の成長とアクセス性の向上により、より多くの導入が進むとしました。Web3.0とNFTはこの採用拡大に寄与しており、10億ユーザーという大きな目標達成に確実に貢献することでしょう。