仮想通貨市況は継続して下落傾向です。しかし、JPモルガンのDefi参入やMastercardのNFT参入の発表など、今週は大企業のブロックチェーン関連の新たな取り組みについて、いくつかのポジティブニュースが入ってきています。

Highlights:

●     Celsius Networkは、市場の流動性が安定するまで、全ての資金の引き出しを一時停止した。このニュースを受け、Celsiusトークンは50%以上下落。

●     JPモルガンがDeFi市場への参入計画を明らかに。トークン化された現実世界の資産をDeFiに持ち込み、担保として利用したいとの考え。

●      ジャマイカはCBDCであるJam-DEXを法定通貨と認めた最初の国となった。Jam-DEXは今月末に国内で利用される予定。

●     ジャック・ドーシーは、非公式にweb5と呼ばれる新しいインターネット・プロジェクトを立ち上げた。

●      Mastercardは複数のNFT企業と提携し、NFTの購入をより容易にしたいとの考え。

This Week in Crypto

Celsius Networkが出金を一時停止

CEL token price: TradingView

仮想通貨レンディングサービス大手のCelsius Networkは、"極端な市場環境 "を理由に、全ての資金の引き出しを一時停止すると発表しました。同社は、自社保有資産保護のために動いているわけではなく、コミュニティの利益のために動いており、最終的には市場の流動性を安定させ、出金を再開させることを目標にしていると述べています。

これにより、Celsiusトークンの価格は、50%以上下がって0.19ドルと急落しました。同社は現在、米国証券取引委員会の調査を受けており、Celsiusにとって不利な状況は続いています。

JPモルガン、トークン化された資産のDeFi市場に注目

JPモルガンは、現実世界の資産をトークン化し、Defi化したいと考えているようです。

先日JPモルガンの子会社であるOnyx Digital Assetsの責任者Tyrone Lobban氏は、「Consensus 2022」で、米国債やマネーマーケットファンドのトークン化がDeFiの担保として使えると述べており、同社の最終目標は、機関投資家規模でDefiでの数兆ドル相当の資産活用・取引・借入・融資サービスを提供することのようです。

この動きは、この2年間、既存の金融機関や法律家の注目を集めてきたDeFiの分野を大きく後押しすることになるでしょう。

ジャマイカ、CBDCを法定通貨に

中央銀行デジタル通貨(CBDC)は、現在、金融界で最大のトレンドの一つです。そんな中、先週、ジャマイカがCBDCを法定通貨とした最初の国となり、注目を集めました。

ジャマイカでは2021年8月にCBDCの最初のテストが行われて以降、テストを繰り返しており、同国の上院で法定通貨として認可されたJam-DEXは、今月末から国内取引で使用される予定です。

ジャック・ドーシー、Web5プロジェクトを立ち上げ

ジTwitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏が、6月10日、web3を超えるweb5と呼ばれる新プロジェクトを立ち上げました。

同氏は「TBと呼ばれるこのプロジェクトは、インターネット上での対話方法を再定義するだろう」とツイートしています。

web3のテーマでもある分散化はこのプロジェクトの重要な側面であり、web5では、分散型識別子(decentralised identifiers/DID)、分散型ウェブノード(decentralised web nodes/DWN)、自己主権アイデンティティサービス(self-sovereign identity services/SSIS)、自己主権アイデンティティソフトウェア開発キット(self-sovereign identity software development kit/SSI-SDK)といったブロックチェーン応用技術を使用する予定です。

Mastercard、より簡単なNFTの取引を希望

Mastercardが仮想通貨を用いずともNFTを購入できる構想を明らかにしました

Immutable X、Candy Digital、The Sandbox、Nifty Gatewayなどと言ったNFTマーケットプレイスと、MoonPay、Mintableと提携を結ぶことで、それを実現しようとしています。

この取り組みが実行されれば、NFT市場に大きな影響を与えるでしょう。